雨の日の丹後

昨日は実に多くの雨がふりました。
今朝は曇りですが、もしかすると、小雨がぱらつくかもしれませんね。
雨は竜神のなせる業といいますが、花を散らすのを急がせて、季節が逝くのを促すのはなぜでしょうか?神様の思惑ははかりしれませんが、短い春をもう少し楽しんでいたかったように思います。

私の幼い頃、宮津市府中地区には、いたるところに、竜神や狐が棲んでいました。
たとえば、阿蘇海には竜神が眠っているとか、沼には竜が棲むとか・・・。
私の実家の酒蔵の、大きな樽の中にも、竜が常にとぐろを巻いていて、阿蘇海と樽をいったりきたりしていると聞かされました。幼い私は、よく怖いものみたさで覗き込み、水に映る影を竜と信じ、震え上がったものです。
今から思えば、幼い子を危ない場所から遠ざけるために大人たちが考えた話なのかもしれませんが、風もないのに、みなもが揺らめくとき、どんな小さな水溜りにも、竜が潜んでいるのではないかと今だに思います。

丹後へ旅をされる方は、雨の日は空を見上げてください。雲の切れ間に泳ぐように空を行く、竜の姿が映るかもしれません。